「アメリカ文化に加速度的に傾斜するイタリアの若い世代」

イタリアの総選挙は2カ月前に行われ日本ではとっくに終わったニュースになりました。選挙結果はM5s(五つ星運動)が最も票を獲得し、続いてLega Nord(北部同盟)が同盟を組んでいるベルルスコーニ元首相のForza Italia(フォルツァ・イタリア)は北部同盟の得票率に及ばず北部同盟代表サルヴィーノ氏とベルルスコーニ元首相の立場は選挙前と後で逆転しました。最も多く票を集めた(3割程度)とはいえ五つ星運動は政権運営のために北部同盟及びフォルツァ・イタリアと連立を組まなければいけないのですが…これが全く決まらない!各党代表はマッタレッラ大統領に「いい加減にしろ」と半ば怒られ、遂には組閣期限まで切られ、果ては実務内閣にして…なんて話が出てくるほどです。毎日くるくる変わる3人関係は昼のメロドラマみたいですが、登場人物が美男美女ではなくむさくるしい男だけですからねぇ。

さて、今年のサンレモ音楽祭の出場者の中にThe Kolorsという男の子3人組のグループがいました。2010年にナポリで結成したグループで、Wikiによると彼らの音楽はロック・ポップというジャンルに入ります。イタリアのティーンにとても人気があるのですが、彼らの音楽は本当にアメリカ的で実際英語の曲が大変を占めているのです。2018年サンレモ音楽祭で発表した曲Flidaは珍しくイタリア語で、Corriere della Sera紙のインタビューでフリーダ・カーロにオマージュを捧げたとコメントしています。リーダーのStash曰く「Flidaは内面の強さや困難に立ち向かっていく積極性について歌っている。フリーダ・カーロは様々な困難に立ち向かい打ち勝った人だから、彼女にオマージュを捧げたんだ」とか。

このとてもアメリカ的なグループが若い世代に支持されていることからも分かりますが、イタリアはますますアメリカ化しています。例えばセルフィ―映えするからとちょっと顔をお直しするプチ整形がアメリカで流行るとイタリアでも流行るというわけです。最近は鼻の整形以外にへその整形も流行のようで、アメリカで涙型のへそが持て囃されるとイタリアでも早速それに倣うのですね。先日、イタリア美容整形学会から「若い子たちが流行に倣って形を変えるのは勧められない。美容整形は魔法の杖ではないのだから安易に考えてはいけない」とコメントが出ました。外見から文化までアメリカ一色か、としみじみ思う出来事でした。